亡国の独裁者(小沢一郎)を心理分析してみれば・・・         

(『正論』2010年3月号)

 

 民主党政権はきわめて独裁的である。原則もなくルールもなく、国民に受けるためのバラマキ・マニフェストを掲げたがその公約は守らず、逆にマニフェストにないことを平気でやろうとしている。閣僚の発言もバラバラだが、「すべては自民党と違うように」という点だけは一致している。このスローガンを外交にまで広げて、外交の継続性を軽視して、基地移設の日米合意をご破算にし、危険な火遊びを始めてしまった。

 独裁民主党の中の独裁者は幹事長の小沢一郎氏である。彼は今や民主党の独裁者から日本の独裁者になろうとしている。この独裁者、きわめて危険な性格を持っている。危険とは、国益を損なう危険、国を売る危険、日本を滅亡させる危険である。この危険をはらむ小沢氏の心理を分析し、小沢氏と戦う戦略を考えてみたい。

 

劣等感コンプレックス

 小沢氏が隠し持っている心理を端的に言えば、劣等感コンプレックスである。彼はこのコンプレックスを補うために独裁的な権力志向の性格を発達させた。

 コンプレックスが恐怖の独裁者を生み出した例は世界史上枚挙にいとまがない。有名なところではヒトラーやスターリン。古いところではナポレオン。東洋ではとう小平に金正日。彼等は皆身長が相当に低かった。

 彼等が背の低いことにいかにこだわっていたかを示すエピソードを紹介しよう。スターリンはパレードを謁見するさいに、自分と並ぶ者たちには、自分より背の高い者を選ばずに、自分と同等のものだけを選んだ。または背の高い者は自分より遠いところに配置したので、きれいなグラデーションが見られたのである。そしてある米メディアによれば、金正日はつねに十二センチから十五センチの高さの底上げ靴を履いていた。健康状態の悪化後、急に背が低くなったように見えたのは、危なくて高い靴を履けなくなったので、スニーカーを履いたためだという説もある。

 彼等のコンプレックスはもちろん単に背が低いことだけから来ていたのではなく、それを異常に増幅させる要因があったり、他のコンプレックスがあったりと複雑にからみあっていた。例えばヒトラーは画家や建築家になりたかったが、どうしてもなれなくて、そのために権力を取ってから名画を収集することに異常な執念を燃やした。その大半を略奪してロシアに持ち帰ったのがスターリンである。

 スターリンは無能でなんの取り柄もなかったが、銀行強盗などをして資金を調達する「裏の仕事」によってレーニンの信任を得て、トロツキーと二人でレーニン独裁の車の両輪となった。しかし頭もよく演説もうまく、赤軍の最高司令官として革命の英雄であったトロツキーを異常に憎み、大粛清によってトロツキーの息のかかった将校を根こそぎ殺してしまった。ために実戦の経験のある有能な指導者がいなくなり、独ソ戦の初期にはソ連軍は負け続けてピンチに陥ったほどである。トロツキー本人に対しても、亡命に追い込んだのち、ついに暗殺してしまった。

 彼等はコンプレックスを補償しようとして強力な権力志向を持ち、かつ権力を獲得するために政敵を次々に暗殺するなど、手段を選ばなかった。権力を得てからも残酷な独裁を維持し、大量殺戮を行い、恐怖政治を敷いた。ヒトラーのユダヤ人大量虐殺しかり、スターリンの大粛清しかり、とう小平の天安門広場での銃撃による容赦ない殺戮と弾圧はまだ記憶に新しい。金正日の粛清と政治犯弾圧も有名である。コンプレックスを補償するための権力欲はかくも恐ろしいのである。

 

小沢氏の重層的コンプレックス

 さて、小沢一郎氏はどうであろうか。彼の劣等感の強さは、その補償として表に現われている、独裁志向の強さを見ればよく分かる。単に権力欲が強いだけでなく、権力を誇示したがるのが特徴である。

 小沢氏の独裁ぶりと、権力を誇示したがる習癖を天下に知らしめたのは、なんと言っても、まだ記憶に新しい中国副主席の習近平氏の天皇会見を、ルールを破っても強引に実現させた事件である。

 世間ではそれを「政治利用」であると名づけているが、その呼び方ではまだ事の本質を言い得ていない。一方では小沢氏の権力を誇示するための、他方では中国側の要人に「箔を付けさせる」ための、天皇の使用人化・操り人形化である。

 小沢氏は中国に六百人もの大訪問団を率いて行き、共産党独裁政権に朝貢外交をしてみせて、胡錦濤主席と「子分」一人ひとりを握手をさせてもらい、自分の権力を誇示した。「子分」たちに配られた中国要人と六百人の記念写真は一・五 メートルにも達したという。まるで写真という名の血判状である。しかし、権力誇示のためには、それよりもはるかに有効なのが、ルールを破っても天皇陛下を「従わせる」力を示すことであった。ルールを破ることは、むしろ彼にとっては絶好の機会だったのだ。

 とくに陳情を小沢氏に一本化したのは、じつに巧妙で強力な独裁体制の仕組みである。すなわち官僚を経由させず、民主党の県連や国会議員を通じて、あるいは直接、幹事長室に集約させることによって、三千件の陳情が集まった。各界の大物も仕方なく小沢詣でをしたという。いわゆる族議員や各省庁と結びつく利益誘導型の政治をなくすという名目だが、優先順位の最終判定は小沢氏がするという。

 これは陳情の一元化という名の権力の一元化である。自民党の支持団体の陳情より民主党の支持団体の陳情が優先されるであろうことは目に見えている。金が欲しければ民主党を支持し、オレの言うことを聞いて頭を下げろといわんばかりのシステムなのだ。さらに首相に対して陳情 は「要望」という形で提出され、拘束力はないというが、いわば選び抜かれた民主党支持者の陳情を断れるわけもない。こうして幹事長室は最高とも言える権力を持つことになった。秘書が三人逮捕されても 「こんなことでは辞めない」と言わしめるほどである。

 ヒトラーや共産圏の独裁者たちは秘密警察や暴力装置によって反対者を抹殺してしまったが、小沢氏は金の力によって権力を集約する方法を取っているのである。この究極の金権政治によって選挙を牛耳り、国会議員を支配し、国会を支配し、国を支配する独裁システムなのである。

 その他、小沢詣でをさせる、とくに正月の新年会に自宅に子分を集めるなど、権力を誇示したがる習癖を示す事実は枚挙にいとまがないほどである。これらは彼のコンプレックスがいかに強いかを物語っている。そのコンプレックスがそれほど強いのは、それが単純なものではなく複雑にからみあった重層的なものだからに他ならない。

 まず学歴コンプレックスと法律コンプレックス。彼は東大に二浪したがついに合格しなかった。慶応に入って司法官試験を受けたが落第し、日大の大学院に入ってなんども司法官試験にトライするも、すべて不合格。彼の法律コンプレックスは相当なもので、ルールを破って天皇と習近平氏との会見をゴリ押ししたのを批判されると、「そんな法律どこにあるの」と怒ってみせたり、見当はずれの憲法解釈をして識者を呆れさせた。

 それよりも何よりも驚愕させられたのは、日本人の政治家としてはあり得ないほどの、いやあってはならないほどの朝鮮コンプレックスである。訪中の帰りに韓国に寄った小沢氏は大学で講演したさいに、日本の天皇家は朝鮮からきて日本を支配したのだとか、韓国が望めば天皇を訪韓させることができるとか、どこまで日本を韓国の下手に見せれば気がすむのかと思うほどであった。

 これはもはや「売国奴」ではない。「売国奴」とは日本人が日本を売るという意味である。しかし小沢氏の場合、心理的には自分を完全に朝鮮の側に置いて、物事を見ている。小沢氏が外国人参政権の実現に異常な執念を燃やし、その実現への決意を日本ではなく、わざわざ韓国で宣言するのも、自分を韓国の側に置いて物事を考えているからであろう。

 彼の親や祖先が朝鮮人だからという説もあるようだが、彼が血筋として朝鮮系統かどうかはたいして問題ではない。問題なのは心理的に朝鮮コンプレックスが異常に強いことである。例えば小沢氏は自由党党首時代に訪韓したさいに、日本の党首、閣僚クラスとしては初めて、抗日独立運動家の墓地を参拝した。その中には、昭和七年に昭和天皇を暗殺しようとしたテロリストも含まれている。また日本の政治家で初めて韓国人を秘書にし、その女性は世界韓民族女性ネットワークの日本側代表であり、このネットワークはドイツのベルリンで日本軍慰安婦に対する謝罪を要求するデモを繰り広げたこともある。駐日韓国大使館にも頻繁に出入りしていたらしいから、堂々とスパイをさせてやっていたようなものである。

 小沢氏が外国人参政権の実現に異常な執念を燃やし、その実現への決意を日本ではなく、わざわざ韓国で宣言するのも、自分を日本の側ではなく、韓国の側に身を置いて物事を考えているからであろう。

 こういう恐ろしく危険な人物が、いま日本を支配し独裁しつつある。彼は民主党が政権を獲得した際、 「私自身の大きな目標の第一歩でしかない」と語った。「大きな目標」 が何かは語られていないが、日本のためより韓国のため、そして自らの独裁のための政治であることは今や疑う余地はない。この野望を阻止するためには、一刻も早く民主党政権を打倒する以外にないのである。

 

独裁者の本質は小心者

 こうした危険な独裁者と戦うためには、彼の心理の裏を知らなければならない。小沢氏の表の顔は容赦のない、剛腕の独裁者であるが、裏の顔はじつは案外小心者で自信のない面を持っている。

 それは何よりも正面から批判された場合に見せた、度を超した怒りや、ムキになって何度も反論した態度にも現われている。しかし、もっとはっきりした証拠がある。それは彼の囲碁の打ち方を見るとよく分かる。私は専門の深層心理学を趣味の碁に応用し、碁の棋譜を見ることによって、打った人の無意識、普段は見せない隠された心理を読み解く「囲碁心理学」を編み出した。それについての著作も五冊出している。この手法を使って小沢氏の心理を分析してみよう。

 彼の碁は本格的であり、政治家としては珍しく強い。五段くらいはあると思われる。小沢氏の最近の打ち碁は三局公開されている。第一は自民党の与謝野馨氏と互先で打った碁。第二はプロの謝依旻女流名人・本因坊の指導碁。第三は韓国に行ったときにプロの曹薫鉉九段に打ってもらった指導碁。

 さて、これらの棋譜を調べてみると、共通の特徴が浮かび上がってくる。詳しい棋譜分析をする余裕が残念ながらないが、共通する特徴としては、非常に用心深く、堅い打ち方をしている点である。大上段に振りかぶったり、冒険したりすることはなく、守りに徹している。大局観があるが、それは彼に教えているプロ棋士が一生懸命に教えた結果であろう。つまり付け焼き刃である。その証拠には、ときどきフッと小さいところを守ったり、囲いに走ってしまう。

 一局ずつ簡単に特徴を指摘する。与謝野氏とは昔からの好敵手で、かつては与謝野氏の方が少し強かったらしい。そのため最近の対戦では与謝野氏がなめてかかり、強引に攻めかかるのに対して、小沢氏が的確に反撃して、ために与謝野氏の足並みが乱れてしまった。与謝野氏が予想した以上に小沢氏が上達していたようである。

 プロとの指導碁も、プロの側が手加減しているとはいうものの、堅く堅く打っているために細かく勝ちそうになっている。謝依旻女流名人との碁でも、堅実に打っていて勝利目前であったが、小沢氏の実力からしたらごく簡単なところを読まないで、失敗して負けにしている。緻密なようでいて、案外大雑把である。

 曹薫鉉九段との碁でも、大模様を囲ってはいけないというのが碁の鉄則だが、その教えに反して大模様をこじんまり囲おうとして、相手につけこまれ、好きなように荒らされて負けている。

 要するに小沢氏の碁からは、小心で弱い性格がはっきりと読みとれる。これが小沢氏が隠し持っている裏の心理である。小沢氏と戦う者は、この心の弱点を承知していて、その隙をつく戦略を取ることが肝要である。

 

小沢氏の心の弱点

 最近の小沢氏の言動からも分かるとおり、彼は正面から批判されることをひどく嫌う。批判されるとムキになったり度を失ったりして、失言や失策を重ねることが多い。それは深いところで自信がないからである。

 この特徴を最もよく示していたのが、羽毛田宮内庁長官から公然と批判されたときであった。権力を誇示したい人間にとっては、権威を落とされることはなによりも怖い。独裁者たちは皆、スターリン、毛沢東、金日成、金正日と、個人崇拝にことさらにこだわったことを見れば分かる。その権威主義にとって、重要人物によって正面から批判されることは、面子をつぶされるに等しい。コンプレックスを最も刺激される瞬間である。

 小沢氏は怒りをあらわに記者会見し、宮内庁長官を辞任しろと言わんばかりの言いようであった。政治主導も結構だが、批判意見を言うことさえ許さないとなると、それは独裁的恐怖政治でしかない。そんな民主政治の「いろは」さえ分からなくなるほど逆上していたと思われる。この件では「自分は何も言っていない」というのならば、なにもあそこまでムキになって反論することはないはず。語るに落ちたとは、このことだ。

 その後も何度も羽毛田批判を繰り返したが、それは羽毛田氏の批判が普通考えられる以上に、小沢氏にとっていかに痛かったかを示している。つまり批判が自らの権威を落とすものと、彼には感じられたからに他ならない。批判されて逆上するのは、権力欲が単純なものではなく、劣等感からきている証拠である。

 

小沢氏と戦うには

 小沢氏が頼みとするのは、金の力と数の力であり、そうした力による外面的な権威である。したがって、内心もっとも気にしているのが世論の動向である。「検察と戦う」と強がっていても、怖いのは支持者が少なくなることである。彼には「百万人といえども我行かん」という気概はない。民主党内は金と数の力で縛っていても、世論は縛れない。

 そこで、小沢氏を批判する側は、国民に直接訴える作戦を採るのが有効である。例えば街頭演説をやるとか、デモをやるとか、ニュースになることをやって盛り上げることも有効である。あるいはテレビの取材を受けたら、「国会で取り上げる」などと澄ましていないで、具体的に怒りをこめて鋭く批判することが必要である。

 国民の支持率が急落すれば、自信がゆらぎ、意外にもろい面を出すかもしれない。説明責任を果たせというような抽象的なことを言うだけでは打撃にはならない。もっと具体的に、例えば小沢氏の旧自民党的金権体質や独裁システム、韓国での売国・反日的言動、外国人参政権の推進などを取り上げて、小沢氏に批判を集中すべきである。

 保守派は、正面から批判されると度を失うという小沢氏の心理的弱点を的確に突いて、せっかくの敵失を味方の得点にむすびつける戦術を工夫しなければならない。

 したがって小沢氏を批判する側は、彼の金権体質をもっと積極的に突いていくとか、韓国での売国・反日的言動を集中的に批判するなど、失策を的確に捉えて批判を集中しなければならない。そうすれば小沢氏はさらに失言を重ね、権威が落ちる可能性が高まるのである。

 しかし、自民党などの批判の声がまだまだ小さいと感じられる。テレビに出てくる自民党の指導者たちの話し方には、迫力もなく、説得力もない。説明責任を果たせと言うだけで、具体的に何をどう説明すべきなのかを言わない。具体的質問は国会で参考人として呼んで、そこでやろうということらしいが、そんな戦略では、相手が応じなければ意味がない。小沢氏のどこが悪いのか、検察が意欲的に摘発しようとしている今こそ、具体的に批判し続けなければならない。せっかくテレビに出る機会なのだから、そのチャンスを生かし、もっと強い口調で熱意をもって国民に訴えるべきだろう。

 例えば小沢氏は不可解な四億円の出どころについて、「こつこつ貯めてきたお金であり、法律的にやましいところはありません」と開き直った。それに対して、ただ「説明責任を果たしてほしい」と言うのではなく、「四億円ものお金をどうやって貯めたのか」と、西松建設や水谷建設からの献金疑惑とからめて、徹底的に追及しなければならない。そうでないと、検察の方が権力をかさにきて悪いことをしているかのように言う小沢氏の宣伝の方が、国民の印象に強く残ってしまう。保守派は、こんなまたとない敵失というせっかくのチャンスを、むざむざ見送っているとしか思えない。

 民主党攻略のためには、保守派は小沢氏の旧自民党的金権体質や独裁システム、売国的言動、外国人参政権の推進を批判するなどして、小沢批判を集中的に批判すべきである。正面から批判されると度を失うという小沢氏の弱点を突く戦術を取るのが最良の策である。

 国民は自民党や官僚の腐敗・堕落に嫌気がさしていたため、とかくそれを是正すると言われることに弱い。民主党がよい政治をしているような錯覚に陥ってしまう。「国民の声だ」「民意によって選ばれた政権だ」と言われるとたじたじとなってしまう。しかし、小沢民主党のやっていることは独裁的金権政治であり、金の力で従わせているだけである。北朝鮮が暴力で国民を従わせ、「朝鮮民主主義人民共和国」と称しているのと変わりはない。この間違った「民主主義」から、一刻も早く抜け出さなければならない。

 

国を売る虞れ

 さて、劣等感を逆なでされたための怒りを示すだけならまだ可愛いほうで、じつは小沢氏はもっと危険な一面をも隠そうとしていないのである。それは彼が売国奴になりつつある事実である。この危険を示す事実を、大方の人々は先刻ご承知であろうが、念のため示す。

 第一は、外国人参政権の推進である。永住外国人地方参政権は小沢氏のかねてからの念願らしいが、昨年十二月には大訪中団を率いて中国に行った帰りに韓国に寄り、大学での講演で外国人地方参政権を来年一月の通常国会に提出すると、勝手に宣言してしまった。そんなことは党のマニフェストにも載っていないし、どの機関でも決定してはいない。独裁者にしかできない振る舞いである。「不幸な過去」についても謝罪した。どうしてそこまで韓国に媚びへつらわなければならないのか。真の動機は何か。

 そこまで国を売る行為を露骨にするとは、彼の心の中で日本に対する恨みがいかに強いかを示している。もしかすると、私には知る由もないが、彼の少年時代に何か強烈な差別でも受けたことがあるのかもしれない。

 彼が呼号している外国人参政権がいかに危険かを知るためには、チベットとウイグルの現状を見れば一目瞭然である。どちらも漢族がどんどん移住し、人口の半分を占めるまでになっている。ウイグルの場合には会社や工場はすべて漢族が独占し、レアメタルなどの資源はすべて吸い上げて本国に持ち去っている。これが中国共産党の常套手段なのである。

 

悪夢のシナリオ

 もし日本で外国人参政権が実現したら、中国人が大量に移住してきて、彼等はすべて「民間外交員」つまりは工作員として、本国の命令に従って行動する。北京オリンピックの聖火リレーのときに、赤旗を林立させて道路を占領したことを民間外交だとうそぶいたのも中国共産党である。この方向が進めば、政権は乗っ取られ、日本の富や技術はどんどん吸い取られ、日本という国はなくなりかねない。

 すでに今でも日本は朝鮮族に大きく浸食されている。スポーツ界や芸能界、マスコミやアカデミズムの世界では韓国・朝鮮人が大手を振って闊歩している。彼等は着実に「よい」ポストを獲得しつつあり、いったん得たポストは決して日本人には渡さない。後任は必ず韓国・朝鮮人である。じつは政治の世界でも、われわれが知らないだけで、韓国・朝鮮出自の者や、朝鮮の手先になっている者が多いのではないか。

 もう一つ、小沢氏の危険性を示す事実を示そう。

 連立政権が日米同盟を軽んじていることは、普天間基地移設の決着無期限引き延ばしで明らかである。決断できない鳩山氏が珍しく期限をきって、五月までに「決める」ときばってみせたが、なんとそれはアメリカに提示する政府案を決める期限でしかないのである。それをアメリカに拒否されたら、またもやすべては白紙に戻り、初めからやり直しとなり、まさに無期限引き延ばしとなる。日米同盟を軽んじていることは明かである。

 それに代わって鳩山・小沢両氏が重要視しているのが「東アジア共同体構想」である。中国、韓国にはご機嫌を取り続け、北朝鮮に対しても、拉致被害者の実行犯引き渡しを閣議決定文書から削除していることが判明した。「東アジア共同体構想」に対しては、多くの識者から疑問の声があがっており、EUのように民主化した国々と異なり、中国や北朝鮮といった社会主義国との共同体は無理であろうというのが大方の意見である。はたしてそうであろうか。

 我々は盲点に気づいていないのだ。それは、日本が社会主義国になるということである。そうすれば、一大社会主義共同体が実現することになる。ロシアも加われば、アメリカとEUに対抗どころか、はるかに凌ぐことができるであろう。民主党の行っている政策はすべて社会主義的であり、小沢氏が社会主義国の独裁者になろうとしていると考えれば、あり得ないとは言い切れないであろう。

 日本の国益のためではなく、中国や韓国、北朝鮮の国益のためを考える政治家が権力を握ったらどうなるか。小沢一郎氏は日本を否定して、中国や韓国に媚びる姿勢を露骨に示している。それが民主党の独裁者であるばかりか、日本の独裁者になろうとしている。日本にとって、これほど危険な政治家があろうか。